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山里の秋

2003. 9. 21
 この日は台風15号が紀伊半島沖を通過しており、朝から全天厚い雲に覆われていた。 こんな日に、物好きにも京都の亀岡から園部にかけて秋の風情を求めてロケハンした。 台風の周辺部に良くある変化の多い天気で、曇天から断続的に大粒の雨が落ちるかと思えば、突然雲の切れ間から日が射すといったカメラマン泣かせの一日であった。 ずっと風は強めであった。 午前中は何とか撮影はできたものの、午後2時を過ぎたあたりから土砂降りとなり、引き上げることとなった。
 亀岡の出雲神社近傍で一部稲刈りの済んだ田んぼの中をうろついていたら、突然場違いな美女に出会った。 彼女は身じろぎもせず、じっと私を凝視している。 雨がぱらつき、冷たい風の吹く中、凍るような視線で見つめられ、思わず立ちすくんだ次第である。 それにしても、壊れて外れてしまった手の置き場が・・・・
 回りを見渡しても9月とは思えない寒々とした風景ばかりであったが、一瞬日が射した時に実った稲、野菜などに”稔りの秋”を感じた次第である。 今年は冷夏で稲の実入りが悪く、全国的に不作ということであったが、頭を垂れる稲の穂をみるとホッとする。
この時期の定番、彼岸花も咲いてはいたが、例年のような群生はみられず、ちらほらといった風情で寂しかった。
 場所を園部に移し摩気(まけ)神社あたりに行くと、既に刈り取った稲を川沿いの農家で脱穀していた。 このあたりの集落は古い風景が自然と共生していて、何となく気持ちが落ち着く。
FUJIFILM Silvi F2.8 / SUPER-EBC FUJINON ZOOM 24-50mm / ILFORD XP2 Super 400
ZENZA BRONICA ETRS / MACRO-ZENZANON E 100mm F4、ZENZANON MC 50mm F2.8/
FUJICHROME PROVIA 400 (RHP III / 120) 、PROVIA 100F (RDP III / 120)

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