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OLYMPUS AutoEye
OLYMPUS Auto Eye
D.Zuiko 45mm F2.8、3群4枚

二重像合致式距離計連動、1m (3.5ft) 〜 ∞
シャッター: COPAL SV B, 1 〜 1/500秒
絞り: F2.8 〜 F22(裏技でマニュアル設定可能)
露光調整: シャッター速度優先EE 自動露光
      セレン光電池式、電源不要、ASA 10 〜 800
セルフタイマー: 約10秒
132W×76H×72D  約650g (実測)
1960年4月発売
発売時定価: 21,500円

オリンパスが日本で最初に発売した自動露出カメラで、シャッターを決めればEEで自動的に絞りがセットされる。
設定絞り値はシャッター半押しでファインダー内の回転円盤に刻まれた絞り値で確認できる。
絞り連動範囲外は赤いマークで示されるが、そのままシャッターを押し込むとシャッターが切れてしまう。
この個体は初期モデルであるが、後にプレビューボタンがボディ前面に設けられ、撮影前に絞り値を確認できるようになったので、絞りを確認するつもりで誤ってシャッターを切ってしまうことがないように対策された。
フラッシュを使うときには撮影距離とGNによって絞り値を決めないといけないが、このカメラにはレンズ根本に簡易フラッシュマチックとでも言えるダイアルがあり、このダイアルの撮影距離とGNを合わせると適正絞り値が得られるようになっており、その値はファインダー内の表示で読み取れる。 これを逆手にとって、ファインダーで絞り値を確認しながらダイヤルをセットすることによりマニュアルで絞りが設定でき、マニュアル撮影ができることになる。 ただし、このダイアルは小さくて操作しにくいので、マニュアル撮影では少々苦労する。
 このカメラのフィルター取付は凝っている。

(左上) 専用フィルターアダプターと専用フィルター
(右上) アダプターにフィルターをねじ込み、更にアダプターをレンズ前枠にねじ込んで取り付ける
(左下) フィルターを取り付けた状態

 このメリットは、元々深い位置にあるレンズに対する遮光フード効果を保ったままフィルターワークができることであるが、専用フィルター以外では枠の厚さによって取付ができなくなる欠点も持っている。
 専用フィルターは24.5mm径の薄枠ねじ込み式である。

このカメラのセレンはまだ生きていて、露光値も適正に近い値を示している。
そこで無調整のまま、所用で出かけるときにフィルムを詰めて試写に持ち出した。
撮影は道すがらのブラ撮りであるが、1/250秒EEのカメラ任せで露光は適正であった。
作例にはないが、から写しで試した室内でも勘露光とほぼ同じ露光値が得られた。
写りはズイコーらしいくっきりシャープなキレの良いもので、十分に満足できる画像が得られた。

おきまりの定番試写ポイント、我が家の近所の二股道路
お隣の生け垣をちょっと借用し、最短撮影距離1mでパチリ
手前のウィンドウから写り込みの遠景までパンフォーカスでもバッチリ
日陰の看板も細部まで精細に再現してくれる
このシャープネスはズイコーならではのものだろう
JR高槻駅のホームと通過する貨物列車
日向の給水所、このフレアの出方はなかなかいい感じだと思う
こちらは直射と日陰の混在シーン、「大変良くできました」と言える写りである
2005. 6. 25

OLYMPUS Auto Eye
D.Zuiko 45mm F2.8 (UV)
KODAK HD 400

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