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12mmレンズを撮り比べ

12mmレンズの写りはいかに

NIKON F + Voigtlander ULTRA WIDE-HERIAR 12mm F5.6 SL Aspherical  FUJICOLOR SUPERIA 100
(上) Voigtlander 12mm F5.6 SL

2003年12月、京都の東寺で行われた終い弘法の市の様子を写したもの。 ネックストラップで首から下げた状態でノーファインダーで撮った。 もう1台下げたカメラのフードと自分の影まで写っている。 冬の陽射しが気持ちよく再現されている。 画面左下で私の腰はカゴに触れている。

(中) SIGMA 12-24mm F4.5-5.6

2004年4月、大阪万博記念公園の芝生ランドで散り始めの桜を12mm側で撮った。 ほとんど地面に這いつくばった状態での撮影である。 朝の長い影が印象的に写っている。 朝の空気感が伝わってくる。 画面左下までの距離は約20cmである。

(下) Voigtlander 12mm F5.6

2003年6月、阪堺電気軌道というちんちん電車の車中で撮った。 広々と見えるが、ホントの車内は見た目よりかなり狭い。 交差点の信号待ちで一時停車したときに、休日の電車を楽しみに来た親子を、膝に乗せたカメラでメクラ撮りした。 休日のガランとした雰囲気を伝えている。 なお、この路線は採算悪化のため廃止提案が出ていて、存続は予断を許さない。

2004.4.10 記

CANON EOS RT + SIGMA AF 12-24mm F4.5-5.6 EX DG HSM
FUJICOLOR SUPERIA 100
Voigtlander BESSA-L + Voigtlander ULTRA WIDE-HERIAR 12mm F5.6 Aspherical  FUJICHROME TREBI 400
撮影機材 (左から)
Voigtlander 12mm F5.6、Voigtlander 12mm F5.6 SL
SIGMA 12-24mm F4.5-5.6
 2004年4月現在で市販品としておそらく世界でこの3本しか入手できない35mm用の12mmレンズであるが、こうやって撮り比べても、いずれも優秀な描写を見せてくれ、、実用と期待に十分応えてくれる。
 フォクトレンダーの2本はLマウントとニコンFマウントの違いで鏡筒デザインの差はあるが、実質的にレンズ構成は同じである。 ニコンF用はミラーアップして使わなければならない。 一つ絞ればコントラストの高い画像が得られ、フレア、ゴーストにも強い。 同じレンズではあるが、発売が先であったLマウント用の方に周辺光量の落ち込みの多さを感じる。 撮影の絞り値とは関係なく、撮影した全コマを比較したらそのような傾向が見られるのである。 何らかの改良があったのかもしれない。 コンパクトで高性能のレンズに撮る楽しみを喚起される。 レンズがコンパクトなので、最初のうちはカメラを持った自分の指が写り込んで、嘆くことも多かった。
 シグマの12mmはズームレンズで実現しており、驚嘆に値する。 同じものを撮っても12mm側と24mm側ではまるで違った表現になる。 超々広角域での1mmの違いを実感できる。 その効果を実際にファインダーを覗いて確認できることに、ついつい撮影を忘れて見惚れてしまう。 コントラスト、シャープネス、周辺光量のいずれをとっても十分以上に満足のゆく描写が得られ、手にする喜びが味わえる。 ただ、逆光時の撮影ではフレアや光源ゴーストが出やすく、特に24mm側のフレアは辛い。 ”手フード”でかなり助けてやる必要があるが、それでもカバーしきれないことも多い。 この点さえ納得して使えば、決して高い買い物をしたという後悔はないと思う。
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