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HOLGA 120SF by Polaroid
ちょっとピン甘、ちょっと懐かし、ちょっと不便、そしてかなりアブナイ、そんなHOLGAの世界が広がる。
年齢層にもよるが、「スタートカメラ」「ボルタ版」「フジペット」などという言葉を聞いてノスタルジーを
感じる人なら以下の作品(?)を見て何とも言えない郷愁を覚えるのではなかろうか。
兎にも角にも「おー、写ってるがな! なかなかえぇやないか!」と素直に喜べるだろう。
まずはポラロイドギャラリー

晴れた日の午後、私の自宅2階のベランダからお隣を覗き見撮影してみた。 すいません、断りなしで・・・
微妙にカメラアングルがずれているのは、ファインダーがほとんど見えないので、フレーミングを勘に頼るしかないからです。

最初に定番フィルムポラカラー#88(ISO80)で撮ってみたら、ちょっとアンダー気味ながらなかなかいい写りではないか。 かなり嬉しくなる。(写真:左下)
調子に乗ってモノクロ定番#87(ISO3000)で撮ってみたら、何じゃこりゃ! そりゃぁそうだわ。 シャッター単速、お天気マークしかないカメラにISO3000がカバーできる訳ないわな。 これではどうしようもない。 (写真:右上)
そこで、電車で梅田まで行き、大枚をはたいて#84(ISO100)を買ってきた。 で、撮ってみると、これもなかなかいい風情ではないか。(写真:左上)

どうやらこのカメラ、ISO100〜160あたりのフィルムを使えばいいみたいである。 今度はカラーも#89(ISO100)を使ってみよう。 ということで、買い込んできた。 よくよく考えたら、ここまでのフィルム代4本分でカメラが買えてしまいそう・・・

次はブローニーフィルムギャラリー

by Polaroid になる前のオリジナルホルガは、どんなものであろうか。 興味津々で撮ってみた。 プラ製単レンズのボックスカメラであるので、フィルムはビビッドカラーのエクタクロームE100VSと決めた。 ISO100の都合良い感度で、撮影結果にゴージャスな発色が期待できそうである。
ということでフィルムを詰め、好天に誘われて我家から電車で3駅の茨木市総持寺へのこのこと出かけた。

どピーカンの昼下がり、順光で撮ったら期待どおりの発色をしてくれました。 周辺光量落ちも見事で、単玉短焦点レンズ、ボックスカメラの面目躍如の出来である。 フィルムとの相性も良く、十分に楽しめるだけのピントもきている。 このカメラにはセミ版縦位置のフィルムマスクが標準添付されている意味がシミジミと分かる仕上がりとなった。
ブローニーで撮る限りファインダーはちゃんと見えるので、そこそこまともなフレーミングができ、ターゲットを外すことはない。 でも、セミ版16枚撮り前提なら、ファインダーマスクくらいはつけて欲しかったなぁ、と思う。(写真:上)

次に、果たして距離目盛が・・・と言ってもゾーンフォーカスマークであるが・・・ちゃんと機能してるのか、を確かめてみることにして、最近接距離1mにセットして目測だが1mの距離から撮ってみたら、ちゃんとフォーカスしている。 ますます嬉しくなってくる。 周辺光量はともかく、素直なボケ味を出してくれることも確かめられた。(写真:中)

折角ついているフラッシュがどんなものか試してみなくてはいけない。 お堂に入り、お地蔵さんにピントを合わせ、外に向かってパチリと撮ったらちゃんと光ってちゃんと写った。 当たり前のことに感動してはいけないのだが、このカメラの場合には素直に感動した方がいい。 レンズの周辺落ちとストロボの周辺落ちで見事な丸画面になってしまうが、これはこれで「味」として楽しむことにしよう。(写真:下)

それより気になるのは、コマが進むに従ってフィルム外縁に広がってゆく光線引きである。 これはフィルムの巻き緩みにテンションを加えるものが何もなく、装填したときにブルブル、取り出すときにブルブルと最低2回スプールをはみ出すくらいにフィルムが緩んでしまうから、どうしても避けられない。 プラスチック板を加工するなりして何らかの巻き緩み防止ガイドを取り付けた方が良さそうである。 それが邪魔くさかったら、ダークバッグ持参での撮影か?

 CAMERA / HOLGA Page
2002.10.12  自宅、総持寺
 HOLGA 120SF by Polaroid
 OPTICAL LENS 60mm F8

 POLAROID T84 / T87 / T88
 KODAK EKTACHROME E100VS
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