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KYOCERA T zoom
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「Carl Teiss T* ズームレンズ」のカラー描写性能やいかに、と試写してみた。
今度は近所にある総持寺へ出かけ、ピーカンのもとで撮ってみた。
フィルムは好きで常用しているフジのトレビを使った。
室内近景で内蔵ストロボを発光。 テレ端での撮影だが、見事にシャープに決まった。
同じく室内でのストロボ撮影であるが、細かいディーテイルと階調は見事に再現している。 ストロボ光の回りも大変良い。
解像度、色バランスとも優れており、実にクリアで見栄えのする表現である。 縦位置だと日付はこの位置に記録される。
室内自然光での撮影。
画面右側にお堂の入り口があり、そこから外光が入ってきている。画面奥と手前に欄間の窓があり、そこからの自然光も弱いながら得られている。
さすがにコントラストは低めながら、豊かな階調を再現しており、レンズの優秀さを示している。 ただ、バックのボケに些かクセがあり、芯の残った強めのボケ味であり、少々うるさい。
横位置だと日付はこの位置に記録される。
ワイド端(28mm)での室内撮影。
近距離でのストロボの光の回りは悪くないが、周辺部で光が回り切れず、いかにもストロボ撮影然としている。 しかし28mmとしてはマシな方である。 露光も適正、奥まで光が回っている。
ワイド端で撮影。 ピーカンの昼下がりという条件で鮮やかな色再現を見せている。
どういう訳かこのコマだけ周辺光量落ちが目立つ。 少々気になる。
屋外自然光で直射があたっている。
銅の金属感を実に良く再現している。 また、この程度のバックでこの程度のボケであればうるささは感じない。
近景で崩れないのが嬉しい。
完全逆光に対してはさすがに辛いものがあり、左の写真では画面の上部に太陽があり、直射光をまともに正面から受けると強烈なフレアがでてしまい、コントラストも落ちる。 普段こんな撮り方は先ずしないが、突然崩れるこのパターンは覚えておく必要がある。
完全逆光でも上の写真のようにレンズに直接光が入らなければコントラスト良く写真が撮れるので、やはりこのレンズは優秀であると言える。
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今回のカラー試写はスカッと晴れ渡った晴天で行ったが、採光的に厳しい条件で撮影したものでも結果はなかなか粘り腰のある優秀なもので、改めて使えるカメラであるという認識を持った。 バリオ・テッサーは前回のモノクロ試写でバックのボケが少々固い感じがし、全体的にコントラストがきつめの感じだったのでどうなるかと心配であったが、ハイコントラストの撮影条件の中でも破綻無く表現してくれた。 また、露出補正など使わず、全コマをカメラ任せで撮ったが、見事に露出は揃った。 やはり基本性能の高さが光る結果となった。
コンパクトズームの宿命、テレ側での開放F値が8と暗目なので、高感度フィルムかフラッシュかと悩むところであり、今回はISO400のフィルムを使ったが、自然光、フラッシュ光いずれにも満足できる結果を出してくれたので、そのとき入れているフィルムでちゃんと写せることが確認できたのは大きな収穫であり、感度よりもフィルムの再現特性優先でのチョイスが楽しめることで、撮影の楽しさが倍増するいいカメラだと感じた。
2002.10.12  大阪府茨木市、総持寺
KYOCERA T zoom
Carl Zeiss
Vario Tessar T* 28-70mm F4.5-8
FUJICHROME TREBI 400
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