ロシアゾナーとロシアテッサー
ZORKI-3S + JUPITER-8 5cm F2
(
ゾナーコピー
)
ZORKI-2 + INDUSTAR-22 5cm F3.5
(
テッサーコピー
)
旧ソ連では第二次大戦後接収したツァイスの設備や技術、ノウハウを活用して大量の通称ロシアカメラ・ロシアレンズを製造、供給した。 1950年代頃にはまるごとコピーと言えるものも数多く生産され、このJUPITER-8はツァイス・ゾナー50/2そのまま、INDUSTAR-22はツァイス・テッサーそのままのレンズである。 これらのレンズがいかなる描写をするのか、試写してみた。
FUJICHROME PROVIA 100F ( RDP III )
お隣のフェンスに咲くバラが見頃になっていた f11 1/250s
お隣の花は赤かった。 我家の花は白かった。 f5.6 1/50s
庭木に1mの距離まで寄り、至近距離での撮影を試みた。
ゾナーらしい色合いとぼけ味、コントラストが見られる。 ZORKI-3Sの測距精度もなかなかのものである。
F5.6 1/250s
ここは高槻の芥川。 折しもこどもの日のイベント、鯉のぼり祭が盛大に行われていた。
テッサーのカリッとした描写、ゾナーの少し墨の入ったような描写、とコピーしても伝統のその性格は受け継いでいるようである。
2002.5.3
高槻の自宅と芥川